【タイ】9月の車生産6%減の14万台、前月比では34.5%増

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の21日発表によると、2021年9月の国内自動車生産台数は前年同月比6.4%減の14万38台だった。前年割れは2カ月連続。

ただ、半導体・部品不足の影響が緩和したことで、前月比では34.5%増と大きく伸びた。

仕向け先別では、前月に続き輸出向け生産が前年同月比で2割の増加となる一方、国内販売向け生産が3割の落ち込みだった。

輸出向け生産は、前月に部品不足で遅れた分を取り戻す動きがあり、前月比では3割増加。生産量の伸びを受けて、完成車の輸出台数は前年同月比15.5%増の7万3831台に拡大した。一方、国内では新型コロナウイルス対策の活動制限が9月1日から緩和されたことで、新車販売台数が前月比で3割超の伸びを記録している。

1〜9月の全体の生産台数は前年同期比25.9%増の121万1946台。輸出向けは前年同期比37.4%増の69万9682台、国内販売向けは13.1%増の51万2,264台だった。

FTIは年間の国内新車販売台数を75万台と予測。12月に開催される自動車展示・販売会での販売に期待できるほか、政府が11月に外国人観光客の本格的な受け入れを再開することで、観光業の回復を見込めるとしている。

■9月のバイク生産、前年同月比9%減

同連盟によると、9月のバイク生産台数は前年同月比23.9%減の15万4877台だった。内訳は、完成車(CBU)が37.0%減の11万17台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が55.0%増の4万4860台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は15.5%増の7万3831台だった。


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