【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の22日発表によると、2021年9月の国内新車販売台数は前年同月比17.7%減の6万4122台だった。前年割れは3カ月連続。
新型コロナウイルスの流行や洪水被害の拡大が消費者心理に影響した。ただ、1日に新型コロナ対策の活動制限が緩和されたことで、経済活動の再開が進み、前月比では52.0%増と大きく伸びた。
販売の内訳は、乗用車が前年同月比13.5%減の2万5255台、1トンピックアップトラックが21.0%減の3万164台など。
首位トヨタ=15.9%減
2位いすゞ=11.6%減
3位ホンダ=30.5%減
1〜9月の全体の販売台数は前年同期比0.5%減の53万1931台。乗用車は6.7%減の17万6140台、1トンピックアップトラックは0.9%増の27万6789台だった。TMTは10月の新車市場について、活動制限が緩和されたことで回復に向かっていると指摘。今後は年末にかけて、政府の経済対策や観光事業再開による消費者の購買力向上などを見込めることから、市況改善が続くとの見方を示した。
TMTは7月下旬、21年通期の国内新車販売台数が80万台にとどまるとの予測を発表。4月以降の新型コロナ再流行に伴う消費の減速を受け、年初時点で見込んでいた85万〜90万台から下方修正した。一方、タイ工業連盟(FTI)は75万台と予測している。