【亜州ビジネス編集部】
6月末にハイブリッド車(HV)を発売してタイ市場に参入した中国自動車メーカーの長城汽車(GWM)は3日、バンコク都心に同社初の電気自動車(EV)充電所を設けたと発表した。
地方電力公団(PEA)の子会社PEAエンコム・インターナショナルとの提携により、2023年までに全国100カ所以上での設置を目指す。
初の充電所は繁華街のサイアムスクエアに開設。DC(直流)式の急速充電器を3台設け、6台の車両が同時に充電できるようにした。専用アプリで予約や支払いが可能。電源には太陽光発電を利用している。
先月末に正式発表した電気自動車(EV)「好猫(グッドキャット)」の購入者には当初、無料充電サービスを提供する。タイでは電動車(xEV)を3年で9モデル投入する計画で、充電所の整備により販売を加速させる。
同社は昨年に米ゼネラル・モーターズ(GM)からラヨーン県の完成車・エンジン工場を買収。HVタイプのスポーツ多目的車(SUV)「H6」の生産を開始し、今年6月末に発売してタイ市場に参入した。好猫は2モデル目で、初のEVとなる。