【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が8日発表した2021年10月の産業景況感指数(100以上が好感)は82.1となり、前月から3.1ポイント上昇した。2カ月連続で上昇し、指数は過去5カ月で最高となった。新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、新型コロナ対策の活動制限の緩和が進んだことなどがプラスに影響した。
スパン会長は指数上昇の要因として、下記なども挙げた。
◆ワクチン接種が進展していること
◆内外需が拡大していること
◆年末に向けて受注が拡大していること
一方、マイナス要因には、下記などを挙げた。
◆生産・物流コストが上昇していること
◆輸出用の空コンテナが不足していること
業種別では自動車や電気・電子、食品などで指数が上昇したものの、農業機械やバイオテクノロジーなどは低下した。
3カ月後見通し指数は95.0となり、前月から2.0ポイント上昇。外国人観光客の本格的な受け入れ再開や、活動制限の緩和に伴う経済回復への期待が高まり、3カ月連続で上昇した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1423社。