【インドネシア】10月の輸出額53%増、過去最高を更新

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央統計局が15日発表した2021年10月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比53.4%増の220億2620万米ドルとなり、過去最高額を更新した。資源高を背景に大幅増が続いており、過去最高を更新するのは8月以来、今年2回目となる。輸入額は51.1%増の162億9310万米ドル。貿易収支は57億3310万米ドルの黒字で、これも過去最高となった。

輸出額は、全体の9割超を占める非石油・ガスが52.8%増、残りの石油・ガスが66.8%増と、そろって大きく拡大した。前月との比較では、それぞれ6.8%増、9.9%増だった。

1〜10月の累計は、輸出額が前年同期比41.8%増の1863億1500万米ドル、輸入額が35.9%増の1555億930万米ドル、貿易収支が308億570万米ドルの黒字だった。非石油・ガスの輸出額では、上位10品目の全てが2〜3桁の増加。最大のパーム油など天然油脂が73.4%増だったほか、鉄鋼やスズ・スズ製品が倍増した。

非石油・ガスの国別輸出額は、全体の2割を占め最大の中国向けが74.2%増加。また、米国向けが36.0%増、日本向けが29.6%増など主要国の多くで2桁のプラスを記録した。一方、非石油・ガスの国別輸入額は、全体の3割を占め最大の中国からが41.0%増、2番目に大きい日本からが33.9%増だった。


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