【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2021年10月の国内新車販売台数は6万3489台となり、前月比で43.4%増えた。前月を上回るのは4カ月連続。6月からのロックダウン(都市封鎖)で営業を停止していた都市部のショールームが8月半ばから再開し、10月には州をまたぐ移動が可能になるなど緩和が進む中で急速に回復している。前年同月比では10.0%増で5カ月ぶりに前年を上回った。
セグメント別にみると、乗用車は前月比48.5%増の5万6881台(前年同月比7.7%増)、商用車は10.9%増の6608台(35.2%増)だった。
1〜10月の販売台数は38万2379台で、前年同期から4.8%減少。乗用車は6.9%減の33万9873台、商用車は16.5%増の4万2506台だった。MAAは、11月の自動車販売が10月の水準を維持すると予想。各社の販促キャンペーンが購買意欲を促すとみている
国内では新型コロナウイルス流行の影響で6月初めから全国的なロックダウン入りし、同月の販売台数は276台にとどまった。7月にはサバ州とサラワク州でショールームの再開が認められたことで2775台に改善。8月半ばから大都市でも再開し、10月には州をまたぐ移動が再開したことで販売回復が加速している。
■生産台数、7カ月ぶり6万台超え
10月の国内生産台数は前月比42.3%増の6万5410台(前年同月比11.6%増)だった。6万台を超えるのは7カ月ぶり。乗用車は43.9%増の6万1248台(11.2%増)、商用車は21.8%増の4162台(16.6%増)だった。
1〜10月の生産台数は前年同期比1.4%減の36万9406台。乗用車は3.4%減の34万2869台、商用車は35.7%増の2万6537台だった。