【タイ】10月の車生産3%増の15万台、4月以降で最多

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の18日発表によると、2021年10月の国内自動車生産台数は前年同月比3.3%増の15万4038台だった。前年同月を上回るのは3カ月ぶりで、台数は4月以降で最多。8〜9月は半導体・部品不足の影響で前年を割り込んでいたが、状況が改善したことで生産が伸びた。

輸出向けの生産が前年同月比28.8%増と、引き続き拡大。完成車の輸出台数は14.3%増の8万1557台と2桁増が続いている。一方、国内の新車販売は依然として落ち込んでおり、国内販売向けの生産は18.8%減少した。

1〜10月の全体の生産台数は前年同期比22.9%増の136万5984台で、内訳は輸出向けが前年同期比36.8%増の78万8826台、国内販売向けが7.9%増の57万7158台。完成車の輸出台数は28.0%増の75万9058台だった。

FTIは年間の生産台数を160万台と予測。うち輸出向けは85万台、国内販売向けは75万台とみている。新型コロナウイルス対策の活動制限などの影響で国内新車販売は7月以降に前年割れが続いているものの、活動制限の緩和に伴い今後は回復に向かうと見込む。12月に開催される自動車展示・販売会も販売を押し上げる要因になると期待している。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る