【亜州ビジネス編集部】
保健省によれば、21日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は9889人に上り、再び1万人に近づいた。サイゴンタイムズが同日付で伝えた。
ベトナムでは4月末に発生した新型コロナ流行第4波が猛威を振るい、9月には1日当たりの新規感染者数が約1万4000人となってピークに達した。7月からは南部地方を中心に厳格なソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置が敷かれ、その結果、10月末には感染者が3000人程度に減った。ただ規制が緩和されて経済活動が再開し始めると、再び感染者が急増している。
21日に確認した感染者のうち、9882人は市中感染で、残りの7人は海外からの来訪者だった。感染者数を地域別にみると、ホーチミン市が1265人で最多。前日からは219人(20.9%)増えた。ビンズオン省では683人、ドンナイ省では604人、バリアブンタウ省では541人と、南部地方で感染者が多い。
4月末からの第4波では累計108万人が感染。このうち90万2683人は回復している。
感染者の急増を受け、複数の省市で再び規制を強化する動きが出ている。ホーチミン市では16日にカラオケラウンジなど非必需サービスを再開したが、18日に再び禁止した。南部タイニン省でも22日から非必需サービスを禁止するとしている。