【亜州ビジネス編集部】
エネルギー省エネルギー政策計画事務局(EPPO)は、2021年の国内エネルギー消費量が前年比0.2%増にとどまるとの予測を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞がマイナスに影響する見通し。新型コロナで落ち込んだ前年(5.8%減)からは回復する。24日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
品目別では、天然ガスが2.7%増、石炭・褐炭が8.1%増と予測。液化石油ガス(LPG)は石油化学産業用が24.2%増、家庭用が0.5%増、車両燃料用が18.7%減となるとみている。電力消費量は1.5%増、ガソリンは7.8%減と予測した。
1〜9月のエネルギー消費量は前年同期比0.01%増だった。品目別では、LPGが8.1%増と拡大。前年同期に落ち込んでいた反動があって伸びた。うち石油化学産業用が24.3%増、家庭用が1.4%増、車両燃料用が16.9%減だった。電力消費量は1.0%増で、全体の45%を占める産業用が5.5%増とけん引。家庭用は0.7%増だった。一方、ガソリンは8.3%減と落ち込んだ。外出自粛や在宅勤務などで需要が低迷した。