【タイ】上場企業の業績、1〜9月は14%増収・93%増益

【亜州ビジネス編集部】

タイ証券取引所(SET)は25日、SETと2部市場(MAI)に上場する企業の2021年1〜9月の売上高合計が前年同期比14.4%増の9兆2662億6000万バーツだったと発表した。合計の営業利益は84.3%増の1兆1981億9800万バーツ、純利益は93.3%増の7417億6900万バーツ。前年同期は新型コロナウイルスの流行や原油価格下落の影響で落ち込んでおり、反動で大きく伸びた。

不動産投資信託(REIT)などを除く上場773社のうち、744社が同期の決算書を提出済み。最終黒字を計上した企業は全体の75.7%を占めた。業種別では、石油化学やエネルギー・公益などが好調で、世界経済の回復もプラスに影響した。

第3四半期の売上高合計は前四半期比1.0%増の3兆1846億2300万バーツ、営業利益は8.3%減の3835億7600万バーツ、純利益は23.7%減の2038億900万バーツだった。新型コロナの感染再拡大と関連規制の強化が重しとなり、医療を除く多くの業種で減益を強いられた。

MAIに上場する企業の1〜9月の合計は、売上高が前年同期比12.0%増の1219億6600万バーツ、営業利益が50.6%増の77億6500万バーツ、純利益が463.5%増の64億3000万バーツだった。


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