【ベトナム】国産車の登録料を半額、12月から半年間

【亜州ビジネス編集部】

政府は26日、国産車の自動車登録料を半年にわたり半減する財務省の提案を承認した。12月1日から来年5月31日まで適用する。新型コロナウイルス再流行に伴う厳格なソーシャル・ディスタンス(社会的距離)措置で停滞した国内自動車業界の回復を後押しする狙い。サイゴンタイムズが26日付で伝えた。

自動車登録料は省市によって異なる。これまでの報道によると、9席以下の乗用車については従来、ハノイ市や北部ハイフォン市、同ラオカイ省、南部カントー市など8省市で車体価格の12%。また北中部ハティン省で11%、ホーチミン市や中部ダナン市、その他の省では10%となっており、これをそれぞれ半額とする。

国産車の自動車登録料を半減するのは、新型コロナ流行下で2度目。1度目は昨年下半期に実施し、これにより自動車登録料の徴収額は7兆3000億ドン(約364億円)減ったが、国産車が売れたことによる歳入増効果が14兆1000億ドンあったと財務省は説明している。

ベトナム自動車工業会(VAMA)は今年に入り、国産車の自動車登録料を再び半額にするよう財務省に提案。しかし同省は5月、既に多くの救済措置を自動車業界向けに行ったとし、必要ないとして退けていた。ただ7月半ばからの厳格なソーシャル・ディスタンス措置で経済活動が低迷したことを受け、財務省は一転、再び登録料を半額する方針を固めた。

VAMAによれば、2021年1〜10月の新車販売台数(一部企業除く)は21万8734台となり、前年同期から3.0%増加した。輸入車が24.1%増の9万7028台と伸びたのに対し、国内生産車は9.3%減の12万1706台と落ち込んでいた。


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