【亜州ビジネス編集部】
中国の工業信息化部は11月30日、ビッグデータ産業の新たな5カ年計画を発表した。2025年までに年率平均約25%の成長を維持し、産業規模を現在の3倍水準となる3兆人民元(約53兆4000億円)規模に拡大させる方針を示している。
外国の制裁などの干渉を受けない、中国独自のビッグデータ産業体系の確立に向けて、国家レベルのハブノードとビッグデータクラスター、スーパーコンピューティングセンター設置を推進。データの収集、保存、加工、分析、セキュリティ、プライバシー保護などの技術水準向上を図り、ビッグデータと人工知能(AI)、ブロックチェーン、エッジコンピューティングなど新世代情報技術との統合的イノベーションを進める。
業界大手企業には、イノベーションと製品競争力、知的財産権の展開力強化を求め、中小企業へのデータやコンピューティングの能力のリソース提供を推進。大型、中型、小型企業による産業チェーン全体での共同イノベーションを図る。また、一部の企業がデータ業務を分離した上で、専門化や大型化、サービス能力の強化を進めることを支持すると説明した。