【中国】総延長1035kmの中国ラオス鉄道、12月3日全線開通

【亜州ビジネス編集部】

国際長距離鉄道「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」が3日に全線開通する。すべて軌間1435mmの中国規格を採用し、「一帯一路」の推進役となる見込みだ。

雲南省の昆明市〜玉渓市〜プーアル市〜シーサパンナ自治州〜モーハン鉄路口岸〜ラオスのルアンナムター県ボーテン〜首都ヴィエンチャンを1035キロメートル(km)で連絡する。中国国家鉄路集団有限公司が2日に発表した内容として、中国新聞網が伝えた。

中国中鉄傘下の中鉄二局集団が主に設計・施工し、鉄道分野の中国基準を全面的に採用した。設計速度は時速160km。CR200J型の集中動車組を投入し、旅客と貨物を電気鉄道で輸送する。うち昆明市〜玉渓市の106km区間は2016年に開通した。この区間は、複線の電気鉄道で設計時速は200kmに上る。

ラオス側は総延長422.4km、事業費は約60億米ドル(6840億円)とされる。ラオスでは橋梁167本、トンネル75本を新設した。ラオス側路線全体のそれぞれ15%、47%を占める。

完工した中国ラオス鉄道は、中国が推進する広域経済圏構想「一帯一路」の戦略プロジェクトで、中国側が出資、建設する初の国際鉄道。中国鉄道ネットワークとも連絡する。将来はタイのバンコク、ミャンマーのダウェイまでの延伸も計画中だ。


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