【タイ】11月の産業景況感指数、3カ月連続上昇

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が7日発表した2021年11月の産業景況感指数(100以上が好感)は85.4となり、前月から3.3ポイント上昇した。3カ月連続の上昇で、指数は過去8カ月で最高となった。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、外国人観光客の本格的な受け入れ再開が始まったことなどがプラスに影響した。

スパン会長は指数上昇の要因として、米国や中国など主要輸出先の経済回復に伴い、受注が堅調に推移していることなども挙げた。一方、マイナス要因には、◆生産・物流コストの上昇◆生産労働者や輸出用の空コンテナ不足――などを挙げた。業種別では自動車や電気・電子、医薬品をはじめ全45業種で指数が上昇した。

3カ月後見通し指数は97.3となり、前月から2.3ポイント上昇。外国人観光客の本格的な受け入れ再開や、活動制限の緩和に伴う経済回復への期待が高まり、4カ月連続で上昇した。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1381社。


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