【亜州ビジネス編集部】
チュリン副首相兼商務相は8日、2021年1〜10月の国境貿易額が前年同期比31.7%増の1兆4243億4500万バーツだったと発表した。
中継貿易を含むもので、輸出額は37.4%増の8604億3600万バーツ、輸入額は23.9%増の5639億900万バーツとともに2桁の増加。新型コロナウイルス流行の影響で閉鎖された国境検問所の再開などがプラスに影響し、輸出額は通年目標(3.0〜6.0%増の7890億〜8120億バーツ)を既に上回った。同日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
10月単月の国境貿易額は前年同月比32.1%増の1488億300万バーツで、輸出額が31.5%増の820億6800万バーツ、輸入額が32.8%増の667億3500万バーツだった。
国境を接する4カ国への輸出
対マレーシアが55.9%増の187億9400万バーツ
対カンボジアが20.0%増の123億8700万バーツ
対ラオスが32.9%増の105億5600万バーツ
対ミャンマーが111.0%増の105億4500万バーツ
中継貿易を経由する3カ国・地域(中国南部、シンガポール、ベトナム)への輸出はいずれもプラス
対中国南部が28.3%増の105億2600万バーツ
対ベトナムが18.9%増の37億1800万バーツ
対シンガポールが9.6%増の36億2800万バーツ
22年の国境貿易額は前年比6〜8%増を目標に設定した。国境検問所は97カ所のうち49カ所が依然として閉鎖されているが、再開に向けた交渉が各国と進められている。ラオスと中国を結ぶラオス中国鉄道が今月3日に開通したことも追い風になると見込む。