【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2021年の国内出前市場が前年比4.5%増の790億バーツ規模に拡大するとの予測を発表した。新型コロナウイルス流行による外出自粛や在宅勤務の普及拡大が需要を後押しするとみている。21年の46.4%増からは鈍化するものの、新型コロナ変異株が流行した場合は予想以上に成長する可能性があると指摘した。
出前の注文回数は2.9%増と予測。新型コロナ流行前の19年との比較では4.8倍に増える見通し。出前アプリが地方でも普及し始めていることが追い風になると見込む。
1回当たりの注文料金は前年の平均190バーツから193バーツにやや増加すると予測。製造コストの上昇などが値上げ圧力になる一方、各社の価格競争や消費者の購買力低下で値上げ幅は限定的になるとみている。