【亜州ビジネス編集部】
タイ衣料品製造業者協会(TGMA)は、2022年のタイの繊維・衣料品輸出額が前年比で15%増えるとの予測を示した。新型コロナウイルス流行の影響が落ち着き、新型コロナ流行前の19年の水準に回復するとみている。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
新型コロナ変異株の影響は22年第1四半期まで続くものの、第2四半期からスポーツ関連イベントが再開され、衣料品の需要が拡大すると見込む。ポリエステルなど原料価格の低下や、米中対立で米国が製品の発注先を中国以外に切り替えていることなども追い風になると見込む。
一方、輸出用の空コンテナ不足や、労働者の不足などのマイナス要因があると指摘。労働者は全体の10〜15%に相当する1万〜1万5000人が不足しており、納期に向けた残業など生産スケジュールの調整が必要と説明した。
21年10月の繊維・衣料品輸出額は前年同月比11%増の5億8800万米ドル、1〜10月は前年同期比12%増の53億3000万米ドルだった。