【亜州ビジネス編集部】
スリヤ工業相は、2022年の国内自動車生産台数が21年見込み比6%増の170万台に拡大するとの予測を発表した。米フォード・モーターがタイで工場増強に9億米ドルを投資することや、政府が自動化システムやロボットの導入による生産効率の向上に投資優遇措置を付与していることなどが追い風になると見込む。13日付ポストトゥデーなどが伝えた。
21年の生産台数は前年比15%増の160万台と予測。輸出向け・国内販売向けともに堅調に推移しており、新型コロナウイルス流行の影響で大きく落ち込んだ20年から回復に向かっていると説明した。20年の生産台数は約140万台で世界11位。生産台数の約半数を世界170カ国に輸出し、輸出額は9190億バーツ(約3兆1200億円)だった。
一方、自動車・部品産業の生産額が国内総生産(GDP)に占める割合は20年に約6%だった。同産業は自動車メーカー19社や部品メーカー2300社以上などで構成され、従業員数は合計75万人に及ぶ。