【タイ】三菱電機、空調機器用の圧縮機を増産へ

【亜州ビジネス編集部】

三菱電機は15日、東部チョンブリー県の工場で空調機器の基幹部品である圧縮機の生産を増強すると発表した。スクロール圧縮機の年産能力を現在の74万5000台から87万台に引き上げる。投資額は6億バーツ。欧州向けのヒートポンプ式暖房・給湯機や、米国向けの住宅用大型エアコンなどの事業拡大に合わせ、生産体制を強化する。来年10月の増産開始を予定する。

現地法人のサイアム・コンプレッサー・インダストリー(SCI)が、レムチャバン工業団地内の工場を増強する。省エネ・環境対策として、複数工程を集約して生産時間を短縮する設備の導入や、省エネ機器を採用した設備の導入などにより、二酸化炭素(O2)排出量の削減も図る。

三菱電機によると、欧州では脱炭素政策を受け、省エネ性が高いヒートポンプ式暖房・給湯機の需要が急速に拡大。また、新型コロナウイルス流行に伴う在宅時間の増加で、米国を中心に住宅用大型エアコンの新設・増設が増えているという。


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