【亜州ビジネス編集部】
政府は14日の閣議で、2022年のインフレ目標を21年と同率の1.0〜3.0%に設定することを決めた。現状で下限の1.0%に近い位置にあり、中長期でも同程度で推移すると予測。上下に2.0%の幅を取ることで将来の変動に対しても柔軟に対応できると見込む。
財務省とタイ中央銀行の金融政策委員会(MPC)が10月初めの会議で方針を固めた。ただ、MPCは、新型コロナウイルスの終息後にインフレ率が目標の上限である3.0%を超える可能性があるとみており、注視していくとしている。
21年1〜11月のインフレ率は1.2%だった。商務省は3日、21年のインフレ予測を0.8〜1.2%、22年を0.7〜2.4%と発表している。