【亜州ビジネス編集部】
マレーシア半島部で18日まで降り続いた大雨の影響で、首都圏などで洪水被害が発生した。日系企業ではパナソニックなどが被害を報告した。
パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは20日、首都圏セランゴール州シャーアラムの工場で先週末に被害を受けたと発表。扇風機や掃除機の生産が停止したことを明らかにした。機械の状態の確認などに一週間ほど要するとしている。
日本電波工業も同日、シャーアラムの現地法人2社で工場が浸水したと発表。水晶振動子などを生産するエイシアンNDKクリスタルと、水晶片などを生産するNDKクオーツマレーシアで、多くの生産ラインが浸水した。生産再開までに時間を要する見込みとしている。
特殊印刷の三光産業もシャーアラムの工場で生産設備が被災した。20日の発表によると、現地法人のサンコウサンギョウ(マレーシア)で生産・出荷業務に影響が出ており、早期再開が難しい状況。日本国内の拠点での代替生産を計画している。