【中国】西安ロックダウン、自動車サプライチェーンに打撃か

【亜州ビジネス編集部】

中国陝西省の省都、西安市で新型コロナウイルスの感染が拡大し、23日から事実上のロックダウン(都市封鎖)措置が実施されている。これを受けて同市に工場を構える電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)は、生産に一部影響が出るとの見通しを示した。現地メディアの財聯社によると、西安市にはBYDのほか、吉利汽車(175/HK)、陝西汽車控股集団、北京汽車集団、開沃汽車集団などが生産拠点を置いており、業界全体への幅広い影響が懸念されている。

財聯社によると、BYDにとって西安市は重要な生産拠点の一つだ。陝西省商務庁のデータによると、BYD西安子会社が今年11月に生産した完成車は5万5000台。BYD全体の同月生産台数が9万9753台だったことから、5割強が西安市で生産されている計算だ。同社はこのほか、西安工業園に車載バッテリー工場を構えている。

その他メーカーでは、吉利汽車が西安市でSUV「星越L」を生産している。なお、23日の時点で、BYD以外の企業はロックダウンによる影響について言及していない。

なお、西安市では約1300万人の住民に対し、不要不急の外出を控えるよう求めている。1世帯につき1人が2日に1回、生活必需品を買うために外出可能だ。一部航空便や市外に向かうバスも運行を停止した。


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