【中国】「レッドツーリズム」人気、検索熱は前年比176%増

【亜州ビジネス編集部】

中国共産党が結党100周年を迎えた今年、革命に由来する土地を巡る「紅色旅行(レッドツーリズム)」が人気を集めた。中国旅遊研究院と馬蜂窩自由行ビッグデータ実験室が共同で発表した「中国紅色旅遊消費ビッグデータ報告(2021年)」によれば、今年1月以降、レッドツーリズムの検索熱は前年同期比で176%増加している。地域別の紅色観光区では、北京・天津・河北が240%増、湖南・江西・福建が173%増、上海・浙江が121%増と高い伸びを示した。21世紀経済報道が伝えた。

調査によると、レッドツーリズムのリピート率が高まっている。2021年に3回以上レッドツーリズムに参加した旅行者は全体の41.7%を占めた。うち5回以上が7.1%だった。40%を超える旅行者は頻繁に、独自に紅色観光区を選んで見学・学習している。

目的地の紅色文化の雰囲気に満足した観光客の割合は94.5%に達した。そのうち、「非常に満足した」「比較的満足した」の割合は79.1%となり、紅色文化が訪れた人の心に深く刻まれたことが分かった。

レッドツーリズムの人気スポットは、革命を題材としたドキュメンタリーやドラマ、映画と密接に関係している。ドラマ「覚醒年代」によって、合肥延橋路が注目されたほか、大ヒット映画「八佰(邦題:エイト・ハンドレッド―戦場の英雄たち―」の影響で上海四行倉庫抗戦記念館に多くの若者が殺到した。

このようにレッドツーリズムはかつての政治教育を目的としたものから、庶民が自ら積極的に参加する旅行スタイルに変化しつつあるようだ。


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