【ベトナム】21年の輸出19%増、過去最高の3363億ドル

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム統計総局が29日発表した2021年の貿易統計(12月は推計値)によると、輸出額は前年比19.0%増の3362億5000万米ドル、輸入額は26.5%増の3322億5000万米ドルとなり、40億米ドルの貿易黒字だった。輸出額は過去最高を記録したが、黒字額は過去最高だった前年から8割減少した。

品目別にみると、輸出トップの電話・電話部品は12.4%増の575億3600万米ドル。韓国サムスン電子がスマートフォンの世界生産の約半分をベトナムに集約しており輸出規模が大きい。輸出2位は電気・電子製品で14.4%増の510億1300万米ドル、3位は機械・部品で41.0%増の383億4600万米ドルだった。輸出先をみると、米国が956億米ドルでトップだった。

輸入トップは電子製品・部品で18.7%増の759億4000万米ドル。2位の機械は24.1%増の462億3400万米ドル、3位の電話・電話部品は29.5%増の215億6000万米ドルだった。輸入元をみると、中国が1099億米ドルでトップだった。

収支をみると、欧州連合(EU)との貿易黒字は230億米ドルとなり、前年から12.1%増加。米国も大幅な黒字だったとみられる。一方、中国との貿易赤字は53.0%増の540億米ドル。韓国とは22.9%増の342億米ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)とは63.1%増の120億米ドル、日本とは127.9%増の24億米ドルの赤字だった。

12月の輸出額(推計値)は前年同月比24.8%増の345億1700米ドル、輸入額(同)は14.6%増の319億7500米ドルで、収支は25億4200億米ドルの黒字だった。


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