【亜州ビジネス編集部】
タイ中央銀行の発表によると、2021年12月のビジネス・センチメント指数(50以上が好感)は49.0となり、前月の48.4から上昇した。好感圏外は9カ月連続となったものの、新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、指数は4カ月連続で上昇した。
製造業が49.5で横ばいだった一方、非製造業は47.2から48.6に上昇。レストランやホテルなどで酒類の提供時間が拡大されたことが指数を押し上げる要因となった。一方、新型コロナ変異株のオミクロン株の発生が重しとなった。
項目別では、下記にそれぞれ上昇。
「業績」=45.7▶48.4
「生産」=52.6▶53.8
「投資」=53.6▶54.5
「生産コスト」=33.4▶34.1
一方、「雇用」は50.8▶50.3、「受注」は53.7▶52.6にそれぞれ低下した。
ビジネス・センチメント指数の3カ月後見通しは55.2に上昇。前月の54.0を上回り、好感圏は4カ月連続となった。製造業では、「鉄鋼」で改善が目立った。鉄鋼価格の低下により、受注や生産が拡大した。非製造業では、「ホテル」「レストラン」が上昇した一方、購買力の低下や住宅ローンの与信厳格化を受け、「不動産」「建設」で節目の50を下回る好感圏外が続いた。