【亜州ビジネス編集部】
商務省が5日発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.2%だった。4カ月連続のプラスだが、前月(2.7%)から伸びが減速。政府が軽油価格の抑制に動いたことで、エネルギーの伸びが縮小した。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率は0.3%で、前月から横ばいだった。
品目別では車両用燃料油(26.3%)が高水準ながら前月(37.2%)から減速。これを含む運輸・通信(8.7%)は6カ月ぶりの低さとなった。一方、食品・非アルコール飲料(0.8%)は前月をやや上回り、年初来で最高。豚の病害と生産コスト上昇で生鮮肉類(4.0%)の値上がりが顕著となった。一方、コメ(マイナス9.9%)は前年割れが続いている。
21年の年間平均上昇率は前年比1.2%だった。商務省は22年の上昇率が1.5%に加速すると予測。経済の回復に伴う消費の拡大などが物価を押し上げる要因になると見込む。