【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2022年の国内外食市場が前年比5〜10%増の3780億〜3960億バーツ規模に拡大するとの予測を発表した。前年に落ち込んだ反動が出る上、新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和や、政府の消費刺激策などがプラスに影響するとみている。5日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
新型コロナ流行の影響で20年は6%減の4040億バーツ、21年は11%減の3600億バーツと前年割れが続いた。22年はレストランの出店拡大などでプラスに転じるものの、20年を下回る水準にとどまる見通し。観光地やショッピングセンター(SC)で回復する一方、オフィスビル周辺では在宅勤務の普及拡大を背景に限定的な回復にとどまるとみている。
22年のマイナス要因としては、◆新型コロナ変異株のオミクロン株の発生◆事業コストの高止まり◆競争の激化――などがあると指摘した。