【亜州ビジネス編集部】
商務省の発表によると、2021年の国内建材価格指数の上昇率は前年比8.0%だった。
品目別で「鉄・鉄鋼製品」が33.9%と大きく伸び、全体をけん引した。鉄鋼価格の上昇は、世界経済の回復に伴って需要が拡大した上、生産大国の中国が二酸化炭素(CO2)の排出削減を目的に減産していることが要因となった。
他の品目の上昇率は、「電気設備・配管」が3.3%、「コンクリート製品」が2.7%、「木材・木製品」が1.8%など。国際原油価格と輸送コストの上昇などが影響し、年初から値上がりが続いた。新型コロナウイルスの感染防止策として7月ごろに工事現場が一時的に閉鎖された影響は軽微だった。一方、「セメント」はマイナス1.1%だった。
同省は22年について、住宅市場の回復に伴って建材需要が高まり、価格の上昇が続くと予測。ただ、鉄・鉄鋼製品は21年の反動で上昇率が減速するとみている。