【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)が11日発表した2021年の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年比2.5%増の30万4149台だった。増加は2年ぶりとなる。
4月末に新型コロナウイルス流行第4波が発生し、7月半ばから南部地方を中心にロックダウン(都市封鎖)が講じられて販売が落ち込んだが、8月を底にその後は回復。同じく新型コロナ流行で冷え込んだ時期があった20年からは上向いた。
内訳は乗用車が3.1%減の21万4384台、商用車が17.5%増の8万3986台など。国内生産車の販売は10.0%減の16万8357台、輸入車は24.0%増の13万5792台だった。
VAMA会員企業の販売台数は2.4%減の27万7203台。ブランド別ではトヨタが4.5%減の6万7533台で最も多く、これに韓国・起亜、マツダ、三菱自動車が続いた。なおVAMA非加盟の韓国・現代自動車の販売台数は13.3%減の7万518台となり、VAMA首位のトヨタを上回った。同じくVAMA非加盟の国産ブランド車メーカーであるビンファストは21.2%増の3万5723台で、VAMAで2位の起亜(4万5532台)に次いでいる。
12月は2%減、2カ月ぶり縮小
12月の新車販売台数(一部企業除く)は前年同月比2.3%減の4万6759台だった。減少は2カ月ぶり。ただ前月からは21.0%増加し、4カ月連続で前月を上回った。新型コロナ流行第4波による自動車市場への影響が最も大きかったのは21年8月(8884台)となり、その後は回復している。
内訳は乗用車が前年同月比横ばいの3万6859台(前月比32.8%増)、商用車が12.9%減の9294台(9.6%減)など。国内生産車の販売は12.6%減の2万5686台(22.5%増)、輸入車は14.0%増の2万1073台(19.1%増)だった。
VAMA会員企業の販売台数は3.2%減の4万3526台(前月比19.4%増)。ブランド別ではトヨタが10.0%増の1万2424台(24.5%増)で最も多く、これに起亜、マツダが続いた。VAMA非加盟の現代自は前月比30.3%増の9807台で、VAMAで2位の起亜(7368台)を上回った。ビンファストは前月比20.4%減の3047台で、VAMA5位のホンダ(4292台)に次ぐ規模となっている。