【インドネシア】21年の輸出4割増、資源高で過去最高更新

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央統計局が17日発表した2021年の貿易統計によると、輸出額は前年比41.9%増の2315億4080万米ドルで、年間の過去最高額を10年ぶりに更新した。

資源高を背景に石炭などの輸出が大きく拡大。2月を除いて2桁増が続き、11月には月間の過去最高を記録した。21年の輸入額は38.6%増の1961億9660万米ドルで、こちらも過去最高額を更新。貿易収支は353億4420万米ドルの黒字だった。


輸出額は、全体の9割超を占める非石油・ガスが41.5%増、残りの石油・ガスが48.8%増と、そろって大きく拡大。

非石油・ガスの品目別輸出では、石炭を含む鉱物性燃料が90.3%増、パーム油など天然樹脂が58.5%増、鉄鋼が92.9%増など、複数の主要品目で前年を大きく上回った。


非石油・ガスの国別輸出額は、全体の2割を占め最大の中国向けが70.7%増加。鉄鋼や石炭などの輸出が拡大した。また、国別で2番目の米国向けは38.4%増、日本向けは31.0%増と、主要国の多くで2桁のプラスだった。

一方、輸入では原油が2.1倍、医薬品が3.8倍などと拡大。非石油・ガスの国別輸入額は、全体の3割を占め最大の中国からが41.6%増、2番目に大きい日本からが37.4%増だった。


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