【中国】トヨタなど天津工場停止2週目に、サプライチェーン影響も

【亜州ビジネス編集部】

トヨタやフォルクスワーゲンなど、世界の自動車大手が中国天津市に構える工場の操業を一時停止してから、すでに1週間以上が経過した。

ブルームバーグ通信(18日付)によると、現地での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、両社の天津工場は先週10日から稼働を停止している。操業停止が長引けば、世界的な自動車のサプライチェーンに影響を及ぼす可能性が懸念される状況だ。

報道によると、天津市では先週15日から全市民に対する3回目のPCR検査が実施されている。従業員が検査で陰性となり、地元当局から許可が出るまで、企業は操業を再開することができないという。

トヨタと第一汽車集団が天津市に構える合弁工場は、市西部の西青区に立地する。同区ではコロナ感染者が確認されたため、一部エリアが封鎖された。同合弁工場の年産能力は50万台以上に達する。

一方、VWによると、同社の天津工場では「アウディQ3」など年間約30万台を生産する。部品不足と作業員の検査結果待ちのため、同工場は一時的に操業を停止中だ。

「ゼロコロナ」政策を実施する中国では、感染者の増加している地域で厳しい行動規制が実施されている。報道によると、感染拡大を封じ込めるため、全住民を対象に10回ものPCR検査を行う都市もあるという。


亜州ビジネスChina
https://ashu-chinastatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る