【亜州ビジネス編集部】
中国自動車最大手の上海汽車集団傘下で「MG」車を生産するSAICモーター―CPは、来年に電気自動車(EV)の生産を開始すると明らかにした。
生産開始に合わせて新たな電池工場も建設し、同年に稼働させる計画。18日付ターンセタキットなどが伝えた。
電池工場は、チョンブリー県にある既存の自動車工場の敷地内に設置する。投資額は25億バーツ。
スポーツ多目的車(SUV)「MG HS」のプラグインハイブリッド車(PHV)タイプ「MG HS PHEV」用の電池を生産するスペースはすでに確保しているものの、23年のEV生産開始と、投資委員会(BOI)の投資優遇策を受ける条件に合わせ、投資を拡大して新工場を建設する。
21年のMG車の販売台数は前年比9.5%増の3万1005台で、目標の4万2000台を下回った。うちEVが、中国から輸入したSUVタイプの「MG ZS EV」とステーションワゴン「MG EP」の合計で約1000台を占めた。
22年はEVの新モデルを複数投入する計画。3月には「MG ZS EV」のマイナーチェンジモデルを中国から輸入し、発売する。全モデルの合計で5万台の販売を目指す。
SAICモーター―CPには、上海汽車とタイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループが出資。工場はWHAイースタン・シーボード2工業団地にある。