【亜州ビジネス編集部】
企業情報サイトの「企査査(Qichacha)」によれば、中国で「元宇宙(メタバース)」に関連する商標登録が過去1年間に1万件を超えていることが分かった。
出願した企業は1500社を超える。業種では技術系や文化・娯楽系、教育、小売業などの企業で「元宇宙」の名称を含む商標の登録出願が急増しているという。新華毎日電訊が21日付で伝えた。
「メタバース」は、コンピュータやネットワークの中に構築された仮想空間、またそのサービスを指す。元はSF小説に登場する仮想空間サービスの名称だったが、実際にこうしたサービスが登場したことで、21年、中国でも広く注目されるワードとなった。
ただ、本来の意味を超えて先進的なイメージだけでこのワードが使用する企業も増えている。最近では白酒(中国蒸留酒)大手メーカーが「自社製品のメタバースを作りたい」と表明し、「よく分からない」「白酒とメタバースにどんな関係があるのか」と物議を醸した。