【亜州ビジネス編集部】
丸紅は24日、100%子会社の丸紅秦国を通じて、タイ製糖最大手ミトポンシュガーと、バイオベース製品関連事業と再生可能エネルギー開発に関する戦略的協業の覚書を締結したと発表した。
双方は今後、丸紅グループが擁する知見・技術、販売網と、ミトポンが持つ農業残渣を含むあらゆる農業由来のリソースを活用して、バイオベース製品の原料開発と、同原料を使用した包装資材・食器などの製造・販売、および再生可能エネルギーの開発、導入などを推進する。
開発するバイオベース製品は、植物などの再生可能な有機資源を原料として作られたバイオマスプラスチックと、微生物の働きで二酸化炭素と水に分解される生分解性プラスチック。およびこれらを原料として製造される包装資材・食器などの最終製品や、サトウキビなどの有機資源を発酵させて製造するバイオエタノールを含む。
タイ政府は「バイオ・循環型・グリーン経済(BCG)」を国家戦略モデルとして掲げており、両社は脱炭素ビジネスへの取り組みを通じて同政策への貢献を目指す。