【タイ】21年の新車販売4%減、3年連続で前年割れ

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の27日発表によると、2021年の国内新車販売台数は前年比4.2%減の75万9119台だった。前年割れは3年連続で、台数は2010年以降で最少。新型コロナウイルス変異株の流行に伴う年央の活動制限強化が影響したほか、部品不足による生産停滞もあって下半期に落ち込んだ。22年は国内経済の回復や部品不足の解消を見込めることから、同社は新車市場が13.3%増の86万台に拡大すると予測。新型コロナ前の19年(100万7552台)を引き続き下回るものの、徐々に回復へ向かうとみている。

21年の販売は、乗用車が8.4%減の25万1800台、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPVを除く)が6.4%減の34万1452台など。メーカー別では首位トヨタが1.9%減となるなど、多くのメーカーで前年を割り込んだ。ただ、商用車メーカーは、全体2位のいすゞが1.6%増とプラスを確保し、日野は34.3%増と大きく伸びた。

12月の全体の販売台数は、前年同月比12.6%減の9万1010台だった。前年割れは6カ月連続。乗用車は16.3%減の3万1917台、1トンピックアップトラック(PPVを除く)は17.0%減の3万6505台だった。


トヨタ車の輸出4割増

21年のTMTの販売台数は1.9%減の23万9723台。市場シェア31.6%を確保したものの、予測を下回ったとしている。輸出台数は35.5%増の29万2000台、生産台数は16.1%増の51万4000台だった。


22年の目標設定

◆販売台数=18.5%増の28万4000台(シェア33.0%)

◆輸出台数=27.2%増の37万1000台

◆生産台数=25.9%増の64万7000台


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