【亜州ビジネス編集部】
2021年12月の携帯電話出荷は、中国国内で前年同月比25.6%増の合計3340万1000台に達し、3カ月連続で2ケタ成長した。増加率は11月の19.2%を上回っている。
年間の出荷は13.9%増の3億5100万台に達した。20年の20.8%減から増加に転じている。工業和信息化部(工業情報化部)傘下シンクタンクの中国情報通信研究院(CAICT)が先ごろ報告した。
このうち5G端末の国内出荷は、12月に49.2%増の2714万5000台と高い伸びが続いている。11月の出荷台数に占める割合は81.3%と11月の82.2%からやや低下したものの、80%台を維持した。21年の年間出荷は63.5%増の2億6600万台に達し、携帯全体の75.9%を占めている。国産ブランド携帯の出荷は、12月が38.5%増の2846万6000台。21年通年では12.6%増の3億400万台に上る。出荷台数全体の86.6%が国産ブランドとなった。
12月中の新機種数は14.3%増の56機種で、前年を上回るのは3カ月連続だ。21年通年では4.3%増の483機種。うち5G端末は12月が7.7%減の24機種、21年通年では0.9%減の227機種で全体の47.0%となっている。
一方、携帯電話事業者3社の携帯電話契約は、12月末時点で合算16億4283万件に積み上がった。21年通年では4875万件増加している。うち4Gユーザーは10億6900万件、5Gユーザーは3億5500万件で、4G・5Gの合計で全体の86.7%を占めた。人口100人当たり保有台数は116.3台に達し、20年末から3.4台増えている。
21年通年の携帯電話総通話時間は1.1%増の2兆2691億分とプラス成長に転じたが、20年は6.2%減少しており、長期的な減少傾向が続いた。