【亜州ビジネス編集部】
商務省が4日発表した2022年1月の消費者物価指数（CPI）上昇率は、前年同月比で3.2％だった。5カ月連続のプラスで、前月（2.2％）から加速。9カ月ぶりの高水準となった。燃料や食品の上げ幅が拡大したほか、電気代が値上がりに転じた。。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数も上昇が加速し、7カ月ぶりの高さとなる0.5％だった。
品目別では車両用燃料油（27.9％）が前月（26.3％）を上回る伸びを記録。また、政府の生活支援策などで価格が抑えられていた電気料金（4.4％）は、21年5月以来のプラスに転じた。食品・非アルコール飲料（2.4％）は19年9月以来の高水準で、豚の病害で供給が減った生鮮肉類（25.9％）や、世界的に価格が上昇している食用油の値上がりが顕著だった。一方、コメ（マイナス9.0％）は前年割れが続いている。
同省は22年の上昇率予測を1.5％とし、前月から据え置いた。前年の1.2％を上回る水準。経済の回復で消費が拡大するほか、生産・物流コストの上昇が物価を押し上げる要因になるとみている。
