【亜州ビジネス編集部】
携帯電話サービス最大手アドバンスト・インフォ・サービス（AIS）は7日、2021年末の光通信インターネットサービスの加入数が177万2000件となり、前年末比32.5％増加したと発表した。
9月末との比較では6.2％増だった。新型コロナウイルスの流行により、在宅勤務や遠隔授業の動きが広がったことで家庭での利用が拡大。21年末の目標としていた160万件は9月末に前倒しで達成した。
加入数は増加傾向にあるものの、21年第4四半期の加入1件当たりの平均収入（ARPU）は月444バーツに低下。サービス各社の競争が激化していることで、前年同期を6.8％下回った。
携帯電話サービスの加入数は前年末比6.5％増の4411万6700件だった。うちポストペイド式サービスは13.0％増の1152万2200件、プリペイド式サービスは4.3％増の3259万4500件。合計のデータ通信量は38.3％増だった。
21年の売上高は前年比4.9％増の1813億3300万バーツ。うち光通信事業が21.2％増の84億3600万バーツと伸びたものの、主力の携帯電話事業が0.7％減の1172億4400万バーツと落ち込んだ。全体の純利益は1.9％減の269億2200万バーツだった。
22年の投資額は300億〜350億バーツを計画。第5世代（5G）通信網の拡充などに投じる。
