【亜州ビジネス編集部】
マレーシア統計局が9日発表した2021年12月の流通業売上高は、前年同月比で3.5%増の1205億3970万リンギ(約3兆3200億円)だった。3カ月連続の増加で、前月に続き月間での最高額を更新。新型コロナウイルス禍から経済が回復に向かう中、拡大が続いている。
売上高の内訳
◆卸売り=4.1%増の575億8410万リンギ
◆小売り=3.5%増の484億7420万リンギ
◆自動車販売=1.5%増の144億8140万リンギ
いずれも前月から伸びが減速したものの、卸売りと小売りは過去最高額となり、自動車は3月に次ぐ過去2番目の規模だった。自動車では車両販売額が4.5%減と落ち込む一方、部品販売や保守整備が前年同月を上回った。
12月の流通業販売量指数の上昇率(前年同月比)は0.6%と、3カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り=0.5%◆小売り=0.5%◆自動車販売=1.4%――だった。卸売りは2カ月連続、小売りと自動車販売は3カ月連続のプラスとなった。