【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学の10日発表によると、2022年1月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は44.8となり、前月の46.2を下回った。低下は5カ月ぶり。新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の流行に対する懸念や、ワクチン接種などを条件として入国者に対する隔離義務を免除する制度「テスト・アンド・ゴー」の一時停止などがマイナスに影響し、消費者心理が悪化した。
同大学は指数が低下した要因として、◆生活費が高止まりしていること◆ガソリン小売価格が上昇していること◆国内の政治情勢に対する懸念が広がっていること――なども挙げた。
一方、プラス要因には、◆財務省が2022年の国内総生産(GDP)成長率を前年比プラス4.0%と予測したこと◆政府が国民や企業への支援策を実施していること◆新型コロナの感染状況が世界的に改善傾向にあること――などを挙げた。
今回の調査対象は全国の消費者2245人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。