【亜州ビジネス編集部】
政府は16日、外国人観光客の受け入れを3月15日から全面解禁する文化・スポーツ・観光省などからの提案を承認した。
新型コロナウイルス変異株のオミクロン株の感染が広がるものの、重症者が少ないことから、予定より3カ月前倒しで入国を解禁する。
ブー・ドゥク・ダム副首相が、文化省や財務省、保健省などから受けた提案を承認した。今後は文化省が中心となり、全面解禁に向けた詳細な指針をまとめ、首相に承認を諮る。
新型コロナ発生を受け、政府は2020年3月から外国人観光客の入国を禁止。事態改善を受けて昨年11月に制限を緩和したが、渡航元は限られ、ツアーへの参加を必須にするなどの規則を設けていた。徐々に入国規制の緩和を進め、6月に全面解禁する予定だったが、3カ月早める格好となる。
文化省の提案時点での報道によると、入国には新型コロナワクチンを2回接種済みまたは感染後に完全回復した証明を課すのみで、現在必須としている観光ツアーへの参加は任意とする意向。到着後に新型コロナ検査を行い、陰性ならば即時入国できるようにするとしている。またビザ(査証)免除協定を結ぶ国・地域からは新型コロナ流行前と同様、ビザなしで入国できるよう戻すことも提案していた。