【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2022年1月の国内新車販売台数は4万581台となり、前年同月比で21.5%増加した。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。ただ年末商戦で21年のピークとなった前月からは37.7%減少した。前月に首都圏を中心に発生した洪水の影響もあった。
セグメント別にみると、乗用車は前年同月比14.5%増の3万3688台(前月比41.6%減)、商用車は73.9%増の6913台(8.8%減)だった。
国内では新型コロナウイルス流行の影響で21年6月初めから全国的なロックダウン(都市封鎖)入りし、同月の販売台数は1921台にとどまった。7月にはサバ州とサラワク州でショールームの再開が認められたことで7086台に改善。8月半ばから大都市でも再開し、9月以降は4万台以上の販売を維持している。
MAAは、2月の販売が1月の水準にとどまると予想。2月は営業日が少ないほか、半導体不足や21年12月の洪水による物流網への影響が残り、生産が停滞するためとしている。
生産台数は8%増
1月の国内生産台数は前年同月比8.3%増の4万2961台だった。前月比では20.7%減少。21年10月には7カ月ぶりに6万台を超えたが、半導体不足もあってその後は減少し、前月の洪水が追い打ちをかけている。