【亜州ビジネス編集部】
マレーシア統計局が18日発表した貿易統計によると、2022年1月の輸出額は前年同月比23.5%増の1107億2500万リンギ(約33兆400億円)だった。プラスは17カ月連続。
過去最高だった前月は下回ったものの、輸出の4割を占める電気・電子製品の好調が続くほか、資源高もあって2桁増が続いている。輸入額は26.4%増の923億2090万リンギ、貿易収支は184億440万リンギの黒字だった。
電気・電子製品は22.1%増となり、6カ月連続のプラス。中国向けが4割増えて全体を押し上げた。また、資源高を背景にパーム油・パーム油製品が倍増、鉄鋼製品が5割増、石油製品が4割増と大幅な伸びが続いている。一方、輸送機器は22.1%減と落ち込んだ。国産車メーカーのプロトンは、前月に発生した洪水の影響で生産が滞ったと報告している。
主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。最大の中国向けは22.7%増、2番目のシンガポール向けは16.3%増、3番目の米国向けは17.7%増、日本向けは10.0%増だった。中国向けは電気・電子製品や液化天然ガス(LNG)、シンガポール向けは鉄鋼製品などがけん引した。
輸入は全体の3割を占め最大の電気・電子製品が26.3%増となるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。国別では最大の中国からが37.6%増、日本からが10.5%増だった。