【亜州ビジネス編集部】
トヨタの金融事業統括子会社、トヨタファイナンシャルサービス(TFS)は、自動車売買サイト「sgカーマート」を買収する。現地法人が76%を出資する企業連合を通じて、サイト運営会社SGCMの全株式を1億5000万シンガポールドル(約128億円)で取得する。
SGCMを所有する地場企業のシンガポール・プレス・ホールディング(SPH)と売買について合意した。企業連合の残り24%は、豊田通商など2社が出資している。同サイトは自動車3万台を掲載し、シンガポールの中古車取引市場ではシェア70%を占める最大手という。
SPHは事業再編の一環として売却を決めた。もともと新聞発行を中核事業としていたが、昨年にメディア部門を切り離し、現在は不動産管理などを手掛けている。