【亜州ビジネス編集部】
タイ中央銀行の発表によると、2022年2月のビジネス・センチメント指数(50以上が好感)は47.8となり、前月の47.2から上昇した。
ワクチン接種などを条件に入国者に対する隔離義務を免除する制度が再開されたことで、指数は2カ月ぶりに上昇。ただ、原油高を背景に製造業などの生産・物流コストが上昇していることが重しとなり、11カ月連続の好感圏外となった。
製造業が49.1から48.7に低下した一方、非製造業は45.1から46.8に上昇した。製造業では半導体などの部品不足が続き、生産量が低下。非製造業ではホテルやレストランで受注が改善した。
◆「業績」=45.9→46.4
◆「雇用」=51.6→53.0
◆「投資」=54.6→56.3
◆「生産コスト」=30.4→31.4
◆「受注」=49.4→50.6――にそれぞれ上昇。
一方、「生産」は50.5→49.1に低下した。
ビジネス・センチメント指数の3カ月後見通しは55.5に上昇。前月の54.6を上回り、好感圏は6カ月連続となった。非製造業の「不動産」で好感圏外が続いているものの、ほぼすべての業種で上昇している。