【亜州ビジネス編集部】
商務省の発表によると、2022年2月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で6.7%だった。前月(6.1%)を上回り、3カ月ぶりに伸びが加速。鉄・鉄鋼製品(14.1%上昇)の伸びが前月(10.8%上昇)から拡大し、全体を押し上げた。主に石油や石炭など原燃料の値上がりが影響した。
鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が25.2%と高く、全体に与える影響が大きい。全9品目中で唯一、全体の伸びを上回った。他の8品目の上昇率は◆木材・木製品=3.5%◆セメント=4.5%◆コンクリート製品=5.3%◆タイル=4.1%◆塗料=1.1%◆衛生陶器=0.1%◆電気設備・配管=4.8%◆その他=5.4%――だった。うちセメントとその他は前月から伸びが加速し、タイルと塗料は横ばい。残り4品目は減速した。
1〜2月の平均上昇率は前年同期比で6.5%。うち鉄・鉄鋼製品が12.4%と大きく伸び、全体をけん引した。
同省は3月も指数の上昇が続くと予測。世界的な経済回復に伴う需要拡大や中国の減産が影響し、特に鉄・鉄鋼製品の値上がりが続くとみている。また、ロシア軍のウクライナ侵攻に伴う国際原油価格の上昇も、建材価格に波及するとの見方を示した。