【亜州ビジネス編集部】
人材紹介会社の香港系ジョブズDB(タイランド)が行った調査によると、2021年は新型コロナウイルスの流行にもかかわらず、タイでは全体的に賃金が前年から上昇した。
業種別の伸び率は、コンサルタント、小売り、貿易が高く、平均賃金はコンピューター・情報技術(IT)が最高だった。8日付バンコクポストなどが伝えた。
21年1〜9月に同社が扱った求人情報を基に分析した。全2万6300件のうち、前年より賃金を増やしたケースが37.7%、減らしたケースが31.9%、横ばいが30.4%だった。
賃金を増やしたケースでは、平均18.2%上昇。シンガポールやインドネシア、フィリピン、マレーシア、香港よりも伸びが大きいという。業種別の求人数は、コンピューター・ITが1万2200件に達し、2年連続で最大となった。デジタル化の進展に伴って人材需要が増えている。
キャリアと業種別の平均月給は、非管理職でコンピューター・IT、銀行などが3万2500バーツ、保険が3万バーツ、電気・電子が2万7000バーツだった。管理職では保険が6万2500バーツ、コンピューター・ITなどが5万7500バーツ。上級幹部では通信が8万2500バーツ、コンピューター・ITが8万バーツなどだった。