【亜州ビジネス編集部】
三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のアユタヤ銀行の調査部門クルンシィ・リサーチは、2024年に電気自動車(EV)の需要が急増するとの予測を示した。
22〜23年は中高価格帯に販売が集中するものの、24年には市場の焦点が小型でより手頃な車両にシフトすることで、需要が急速に拡大するとみている。8日付ネーションなどが伝えた。
21年11月10〜30日に実施した調査の結果を基に予測した。調査の回答者数は車を保有する818人。大半が35〜54歳で、男性が64%を占めた。
EVを購入した人の理由は、「ランニングコストの安さ」が全体の81%を占め最大。これに「環境への配慮」が73%、「技術的な魅力」が59%で続いた。
一方、EVを購入していない人の理由では充電関連が目立ち、「充電所の少なさ」「航続距離の短さ」「価格の高さ」「充電速度の遅さ」が挙げられた。
このほか、全体の83%が5年以内にEVへの買い替えを予定していると回答。
最も高い関心を集めたEVの条件は、◆価格帯=75万〜100万バーツ(約260万〜350万円)◆航続距離=500キロメートル以上◆充電速度=15〜30分で100キロメートル――だった。
充電を予定する場所は、自宅が88%で最も高く、サービスステーションが50%、商業施設(SC)が31%で続いた。