【亜州ビジネス編集部】
商務省貿易局のピタック局長は、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を利用した2022年1〜2月のタイの輸出額が11億6550万バーツだったと明らかにした。
月別では、2月が8億8767万バーツとなり、1月の2億7784万バーツから3.2倍に急増した。
同局長は、自由貿易協定(FTA)よりも手続きが簡単なことから、利用が拡大しているとの見方を示した。ネーションなどが伝えた。
輸出業者が申請した原産地証明書から輸出額を推計した。輸出先別では日本が5億4036万バーツで最大。これに中国が4億5395万バーツ、韓国が1億7121万バーツで続いた。
品目別では、日本向けが魚缶詰、中国向けが野菜・果物、韓国向けがエアバッグなどだった。
RCEPは同年1月1日に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟6カ国と日本、中国、豪州、ニュージーランドの計10カ国で発効。韓国では2月1日に発効した。残るマレーシア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーは今後の発効を予定している。