【タイ】エネ事業のEA、材料価格上昇でEV電池の値上げも

【亜州ビジネス編集部】

エネルギー関連事業を手掛けるエナジー・アブソルート(EA)は、電気自動車(EV)用電池材料の炭酸リチウムとニッケルの価格上昇がこの先5〜6カ月間続いた場合、製品価格を見直すと明らかにした。

仮に炭酸リチウムとニッケルの価格が70〜80%上昇した場合、電池とEV車体の販売価格を10%引き上げる必要があると試算した。11日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。

オモン副最高経営責任者(CEO)は、ロシア軍のウクライナ侵攻を背景に、炭酸リチウムとニッケルの価格が大きく上昇していると指摘。ただ、同社の取引価格は過去3カ月の平均価格に基づいているため、今後1〜2カ月でロシア・ウクライナ情勢が落ち着いた場合は、生産コストに影響はないと説明した。

同社は今年、電気バスやEV充電所などを含むEV事業で前年比20%成長を目標に設定している。

電池事業では、昨年12月にリチウムイオン電池の工場を東部チャチュンサオ県で開所した。当初の年産能力は1ギガワット時(GWh)。将来は50GWhを目指す。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る